無量寿寺(真岡市)概要: 常在山極楽院無量寿寺は栃木県真岡市下籠谷に境内を構えている天台宗の寺院です。無量寿寺の創建は南北朝時代の永和元年(1375)に専修寺住職定恵の法弟定祐が籠谷村に開山したのが始まりと伝えられています。中世は芳賀氏の家臣籠谷氏の庇護となり天正年間(1573〜1593年)に籠谷政高が現在地に伽藍を建立し天台宗へ改宗し、来迎三尊仏(中尊:阿弥陀如来:像高47.6cm・脇侍:観音菩薩と勢至菩薩:像高34.8cm)を本尊として勧請しました。元和3年(1683)に火災により堂宇や記録、寺宝など多くが焼失し貞享4年(1687)に祐山和尚が再興しています。
現在の無量寿寺山門は真岡藩主稲葉正成縁の寺院である政成寺(栃木県真岡市八條)の伽藍の一部だったものの寛永4年(1627)に当寺に移されたと伝わる建物で、切妻、銅板葺き、一間一戸、四脚門形式、木部朱塗り。本堂は天和3年(1683)の火災で焼失直後に造営されたもので、木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、平入、桁行9間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、向拝正面には山号額が掲げられています。山号:常在山。院号:極楽院。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来。
無量寿寺の文化財
・ 金銅一光三尊仏(阿弥陀・観世音・勢至)-南北朝-栃木県指定重要文化財
・ 紙本著色涅槃像−江戸中期,縦3.58m,横2.90m-栃木県指定重要文化財
・ 銅鐘−元禄12年、総高13.6p,口径75.4p-栃木県指定重要文化財
・ 無量寿寺のけやき-推定樹齢約500年,樹高18m-真岡市指定天然記念物
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