川治金精神(日光市・川治温泉)概要: 川治金精神の創建は不詳ですが古くは出羽三山(山形県鶴岡市)の羽黒修験行っていた霊地に建立されていたようです。その後、廃れていましたが、ある修行僧が男鹿川を見下ろす断崖に修行をしていたところ、突如として川原から紫雲が立ち上がるのを見て近寄って見ると、そこに金精神が埋もれかかっているのを見つけました。修行僧は神意と悟り金精神を伏屋に勧請し行者塚を築くと、長きに渡り住民達から信仰の対象として深く守られてきました。享保8年(1723)、五十里湖が崩壊すると行者塚も埋没しましたが近年、河川工事中に発見されと現在地に移され川治温泉の土地や温泉の守り神として信仰されるようになりました。金精神とは一般的に男根を模った御神体で子授、安産、子孫繁栄に御利益があるとされますが、栃木県では道祖神と習合する例が多く、川治金精神も双体道祖神の形状をしています。金精神自体は上記のような御利益から温泉地で祀られている例が多く川治温泉でも「おなで石」背後の小祠には数多くの男根石が奉納されています。
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