旧黒羽銀行(大田原市)概要: 黒羽銀行は明治30年(1897)に創立した当地域最古の銀行で昭和初期の不況により急速に経営が悪化、昭和11年(1936)に解散となり以後足利銀行黒羽支店となりました。現在の建物は明治38年(1905)に建てられた土蔵2階建て、屋根は寄棟、瓦葺、建築面積500u、2階の窓は鉄製、1階の窓は鉄格子が設えられ防火と防衛に工夫していたことがわかります。又、基礎廻りは大理石、1・2階の外壁は黒漆喰で仕上げられ質の高い建物となっています。旧黒羽銀行は明治時代に建てられた銀行建築の遺構として貴重で「再現することが容易でないもの」との登録基準を満たしている事から平成12年(2000)に国登録有形文化財に登録されています。
|