八坂神社(大平町)概要: 八坂神社は栃木県栃木市大平町榎本に鎮座している神社です。八坂神社の創建は承平6年(936)、藤原秀郷(田原藤太 俵藤太)が平将門の乱平定の折、八坂神社(京都府京都市東山区祇園町:旧祇園神社)で戦勝祈願し見事念願成就した事から神意に感謝し分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。もう一説は天慶3年(940)藤原秀郷が平将門の乱を平定した際に、祇園三社(小山[ 須賀神社 ]、結城、榎本)を創建したとも云われています。
天正8年(1580)に当地域に疫病が蔓延した事から、疫病退散の願いを込め神輿の巡幸したところ不思議と平癒した事から御神徳に感謝し西御庄榎本二五郷の総鎮守として信仰されるようになりました。古くから神仏習合し「祇園牛頭天王」などと呼ばれていましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色を一掃し、社号を「八坂神社」に改めています。
現在の八坂神社本殿は江戸時代末期に建てられたもので、一間社流造、正面1間向拝付き、建築全体に竜や獅子、中国の古事の一場面と思われる彫刻が施されています。拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅瓦棒葺き、平入、桁行3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り。祭神:健速素盞鳴命。
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