大日堂(那珂川町)概要: 大日堂は栃木県那須郡那珂川町浄法寺に境内を構えている御堂です。大日堂の創建はこの地を支配した須藤貞信が持仏である大日如来像を本尊にして北岡荘芝山に御堂を建立したのが始まりとされます。北岡荘芝山の地は那須家の居城だった神田城から見て北西に当たる為、城の乾鎮護として歴代那須家から崇敬庇護されました。その後、応永25年(1418)当時の烏山城主だった那須資重が現在地に移し本尊を胎内仏として新たに仏像を制作し、女人禁制を解いて誰でも参拝出来るようになったとされます。大日堂は桁行3間、梁間3間、宝形造り、銅板葺きの単層の建物で建築年代は不明ですが内部の内陣などから平安時代の形式を踏襲している平面をしているそうです。大日堂は当時の御堂建築の遺構として貴重な事から昭和47年(1972)に那珂川町指定文化財に指定されています。
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