石の資料館(栃木市岩舟町)概要: 石の資料館は旧採石会社事務所として昭和6年(1931)に建てられた建物です。石造、2階建て、陸屋根で採石会社事務所という事で採石された岩舟石を巧に加工した曲線やベランダの円柱、岩肌に彫り込まれた意匠などが施され、建物自体を岩舟石の展示場のような構成をしています。岩舟石を採石する業者が減少している中、町の文化を継承する貴重な遺産の1つと言えます。現在は石の資料館として内部には地元の岩船山(標高172.2m、足尾山地の最南端)から産出される岩舟石(安山岩質角礫凝灰岩)の資料が展示されています。岩舟石は江戸時代には既に採掘されていたとされ、特に土木の資材として優秀で、石垣や石段、土台、基礎、河川の護岸などでも利用されていました。
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