三森家住宅(那須町伊王野)概要: 三森家住宅は旧東山道(義経街道)沿いに位置している古民家です。三森家は交代名主や問屋など、村の上役を歴任した上層農家だった家柄です。
現在の三森家住宅主屋は江戸時代中期の享保18年(1733)に建立されたもので、木造平屋建て、寄棟、茅葺、平入、桁行12間(23.76m)、梁間5間半(10.32m)、外壁は真壁造り鏝押え、腰壁は板張り、式台付きの玄関や上段の間などを備え格式の高さが窺えます。
内部は正面と向かって中央から左側は土間で通路と作業場、「うまや」として利用され、中央部は板間で囲炉裏があり食事など日常生活が行われていたと思われます。向かって左側は座敷が配され、上段の間は接客用として意匠的にも高いものが採用されています。
長屋門は明治35年(1902)に建立されたもので、木造平屋建て、切妻、板葺、桁行11.9m、梁間3.9m、外壁は真壁造り鏝押え、腰壁は下見板張り縦押縁押え。
三森家住宅主屋は江戸時代中期の上層農家建築の遺構として大変貴重存在で(長屋門も保存状態が良く、上層農家の屋敷の要素として貴重)、昭和43年(1968)に国重要文化財に指定されています。
長屋門を簡単に説明した動画
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